【完】天使を射止めよ、男達!!〜加筆修正中〜
すると…私の肩に手が置かれた。
見ると、爽やかさを漂わせる…黒のサラサラな短髪を風に靡かせた男の人がいた。
首を傾げると、
「……君、人型爆弾だね」
はっ?
「意味がわかりません…」
私…爆弾なの…!?
「フフッ…いいや。僕が勝手に言ってるだけだから。ところで君達、本当は連れいるんでしょ?あの人だかりの中の人達かな?」
なんでわかるんだろ?
「今何でって思ったでしょ?羅々ちゃんがさ…向こうで愚痴言ってるからさ」
なるほど。
「君の名前は?」
「あぁ…えっと、桜木 昴です」
「フフッ…昴ね。僕は…一応年上なんだけど、タメみたいに話してくれていいから」
「はい。いや…うん。ところであなたは…?」
「ごめんごめん。名乗るの忘れてた。藤堂 菫(トウドウ スミレ)だよ」
藤堂 菫…女の子みたい。でも、よく似合ってる。
「今、女の子みたいって思ったでしょ?全く…僕は男だからね?」
にっこり笑う菫は、幼かった。
なんか可愛い…
私は少し頬が熱くなるのを感じながら、
「菫」
小さく名前を呼んでみた。
菫はほんのり頬を染めて、
「うん…昴」
その後また、ふわっと笑った。