【完】天使を射止めよ、男達!!〜加筆修正中〜
私はアラタの胸倉を掴んでいた手にまた強く力を入れ、
「ねぇ…アラタ。いいの?アラタの大事な彼女でしょう?…失っちまうぞ。取られちまうぞ。てめぇが他の女にフラフラしてっからだ。羅々も羅々だけど…アラタ、お前は無駄に優しすぎる。振り払うなんて簡単だろーが。羅々に気を配った?男の気配に気付いた?てめぇは…今、何を思う?」
私が問い掛けると、アラタは俯き…そしてすぐに顔をあげた。
「昴…さんきゅ」
私はアラタの目に強い意思を感じ、手を離した。
アラタは羅々達が向かったほうへ走って行った。
ったく…なんで私が2度目の恋のキューピッドみたいな真似しなきゃなんないの?
しかも…あぁ…喋り過ぎて、キツイ。
あ、そうだ。
取り乱しすぎたよね、私。
私はくるりと向きを変え、
「ごめんね?女の子達。言い過ぎたよ」
困ったような笑顔で青ざめている女の子達に笑いかけると、
「「「「「〜っ…!(何この笑顔…)」」」」」
何故か女の子達が赤くなっていった。
…日焼けか?