【完】天使を射止めよ、男達!!〜加筆修正中〜
「…そんなことない。皆、昴に必要とされることを望んでる。勿体なくない。昴が必要なんだよ。昴の笑顔が見たいんだよ…昴が、好きなんだよ」
笑顔を見せる紫雲に、私は俯いた。
皆は、私が必要なの?私が皆を必要なのはわかるけど…
紫雲の言った言葉を心の中でリピートする。
すると、一際凛とした声が響いた。
「それに…俺にとって昴は…1番大切なんだ」
俯いていた顔をあげると、目の前に…射抜かれそうに真っ直ぐな目に、真剣な顔。
あれ?し、心臓がバクバクしてきた。
何…これ。
私は胸の音に違和感を感じながらも、疑問に思っていたことを思い切って尋ねた。
「私が…本当に、必要?」
不安げな顔になってるだろう私を見て、紫雲はふにゃっと笑った。