【完】天使を射止めよ、男達!!〜加筆修正中〜

【アラタSide】

俺は今、人生の危機に直面している。

そしてこの世に残す家族に向けて、心の中で謝罪している。

羅々の料理は…正直凄まじかった。
…理由は、食べ物ではないからだ。

いつだって馬鹿だと言われる俺でもわかる。

これは…『危険物』だと。

俺の脳は、警報を鳴らしている。
…きっと野生の本能だ。
しかし、俺は死んでも食わなくてはならない。
なぜなら……『彼女の手作り料理は死んでも残すべからず』という彼氏ならではの、暗黙の了解があるからだ。

俺はこの世に別れを告げ、この料理に挑む。

さぁ…口に入れろ…俺。
震えるな…俺。

パクッ

ついに俺は、料理とも言えない物質を、口に運んだ。

さようなら―…



End



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