【完】天使を射止めよ、男達!!〜加筆修正中〜
毎回羅々に振り回されてる気がして、自分がかわいそうに思えてきた。
私があんぐりしているのにも関わらず、
「メンバーはいつものね?あといるものは〜…」
羅々はペチャクチャ喋りまくる。
さすが羅々…(汗)
「まぁとにかく、10時に空港な?確か行き先は…北海道だったぞ?雪山だし、防寒忘れんなよ?2泊3日だから」
長々と続きそうな羅々の言葉に被せてきた説明は、アラタにしてはいいアドバイスだった。
「ありがと」
私は小さく微笑み、ファミレスの席を立った。
「す〜ちゃんっ!明日は1日目だけ男装するんだよ〜!」
何でよ。
けど、聞くのも面倒だし…
とりあえずひらひらと手を振っておいた。
外に出ると冷たい風が吹き付け、私の鼻を赤く染める。
「さぶっ……」
明日の準備をするため、家へと足を速めた。