【完】天使を射止めよ、男達!!〜加筆修正中〜
「うし。混ざったよ…やっと混ざったよぉ」
「ちょっと〜暑苦しいよ〜」
「うるさい!私だってこんな格好したくないわ!!」
私は今、羅々の背後に回り、後ろから密着して羅々の両腕を自分の手で動かしている。
ようするに、操っている。
こうでもしないと、羅々は未確認物質を作り出してしまうからね。
「ぶ〜…まぁ、良かった!!あたしにも出来たよ!!」
まだチョコが混ざっただけなのに素直に喜ぶ羅々は、アラタのために一生懸命なんだなと感じさせるほどに輝いていた。
「羨ましいよ…羅々」
「へ?」
「ううん。何でも無い」
輝いている羅々が、羨ましいと思った。
まだ決めかねている私自身に、すごく嫌気がさした。