【完】天使を射止めよ、男達!!〜加筆修正中〜

おぉ…流石は銀山。
家が大きくて素晴らしい。
設備も良い会場になっている。

銀山家は、次期当主と噂されている次男が相当優秀らしい。
長男を差し置いて…とは、本当に凄いんだろう。

「ようこそお越しくださいました。えー…桜木 昴様、澤井 羅々様ですね。どうぞ、こちらへ」

案内人に導かれ、会場に入った。

既に当主の挨拶が始まっていた。

羅々は真っ先に料理のもとへ行ってしまった。

食い意地すごい…(汗)

《今日はわたくしどものパーティーにお越しいただき、まことにありがとうございます。今日は存分に楽しんでくださいませ》

当主の挨拶が終わると、

「こんばんは」

横から声を掛けられた。

この人、華道家で長男の…

「銀山 橙雲(トウウン)と申します。よろしく」

そうだ!橙雲さんだ!!
花にすごく命を懸けてるって噂がある人。
綺麗な男の人だなぁ…

「桜木 昴です。よろしくお願いします」

「存じています。あの桜木財閥の次期後継者のお方ですよね。…一度、花を活けにいらして下さい」

「はい。是非」

男性に向けては…ちょっと変かもしれないけど、おしとやかな雰囲気が漂ってる。
優しそうで、大人な感じ。
見た目は…髪の襟足が長く、茶髪。目は橙色。口元に黒子がある。

そして私は、隣をチラッと見た。



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