部屋替屋

「はやくやるぞ。」
「じいちゃん達の言ってた通りだ、誰もいないね。」
「せまい。」


 早く帰りたくて仕方が無いという風に、それと自分の言ったことを無視されたのが気にくわないという表情でぼそりと言う。


 どうせ話しかけられても無視するくせに。


住吉はちよの呟きに返事はせず、部屋から一度出てみる。



  外から見ると、だいたい小学校の体育館より少し小さい程度に見える。運動神経があまり無いのでスポーツに興味は無いが、多分立派な道場だ。でかいから。

 山田さんに不審に思われる前に中に戻ってみると。とても外から見えた広さを生かした部屋では無い、広さが足りないのだ。

 
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