いつも一緒だよ
「私は、国武涼子とは昔からの友達なの」

「友達なんだ。知らなかった。涼子は私以外には、友達は誰もいないと思ってた」

「北村さんの事は涼子から聞いたよ。涼子、アナタの事がとても好きみたいだから」

 恵理香は又々、不愉快な思いになる。

「恋人同士の付き合いじゃあるまいし、スッゴく迷惑」

「それって…ホンネ?」

「マジ、ホンネ」

「そう。だけど…アナタがどんなに涼子を避けようとしても、あのコからは離れられないから」

「変な事言わないでよ?
 涼子は交通事故で亡くなったんだし、離れる離れないはもう…関係ない事でしょう?」

 美紅はジッと、恵理香の顔を見つめた。

 何か分かったのか…

 納得した表情でうなずく。

「どうやら北村さん、人が死んだらハイそれまで…って思っているみたいね?」

「私は超常現象とか言った類は信じないタチだから」と、恵理香はクールな表情。

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