いつも一緒だよ
「こ、この写真! 撮った覚えないよッ!」
思わず声を上げた恵理香。
又慌てて、削除した。
呼応するかのように、死者からの写メは送信されて来る。
削除する度に、繰り返し送られて来るのだ。
しかも、毎晩である。
カッとなった恵理香は涼子宛てに返信メールを出した。
>どうして写メなんか送って来るのッ!? スッゴく迷惑なんだよッ!!!!!!<
返信はすぐに来た。
>恵理香が削除しちゃうからだよ。いったいどうしたの?<
>涼子は交通事故で、もう死んでるんだよ。分かってるの?<
間を置いて、返信が来た。
>私…、死んじゃってるんだァー。マジ、しょっくゥ<
メールの文章を見て、恵理香は思った。
涼子自身、自分の死を自覚していないのかも…。
何だか、哀れな感じである。
メールを送る。
>私の事はもう忘れて、成仏してよね<
しばらくして、返信が来た。
>私ィ、1人ぼっちじゃあイヤだよォ。恵理香も一緒に天国行こうよ<
一緒に天国!?
「勘弁してよねッ!」
>変な事は言わないで。
一緒に行けるワケない<
>そんな事言わないで、一緒に行こうよ<
>私は行けない!<
>恵理香は私の事、キライなのかなァ?<
>キライだとか好きだとかと言う問題じゃない! 私はまだ生きてるんだし、行けるワケない!<