いつも一緒だよ
 恵理香はため息。

「やーっぱ、恵理香だって嫌がるよネェ」

 紗枝がやはりそうかと言う思いで、恵理香に同情する。

 恵理香でさえ嫌がるのも無理はない。

 実は涼子って、誰からも好かれていないのだから。

 休み時間、図書室で1人で本ばかり読んでいる涼子。

 内気な性格かもしれないけど…

 人の輪に入らないから、クラスでは浮いた存在になっちゃってる。

 だから回りのコたちは、涼子には近づこうとはしない。

 恵理香の場合は、クラス委員としての立場上、そう言う事は出来ないから親身になって涼子に接している。

 だからと言って、そのままじゃあ涼子の為にはならないから…

 恵理香は涼子に何度も、コミュニケーションの重要性を話し聞かせた。

「涼子も、クラスのみんなの輪の中に入ったらイイよ」

 でも涼子は、素直に恵理香の言う事を聞こうはしなかった。

 理由を尋ねてみると…



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