師匠はコスプレ☆メイ探偵
トキも師匠も驚いて、立ち上がって類を助けようとした。

 しかし、何せ背中から食ったものがはみ出したりしたことのない二人は、慌てふためくだけでどうしていいのか分からずに、類を心配げに見守っていた。

「ああっ!!」

「どうした!?」
「どうした!?」

 二人の声がハモった。

真剣な表情の二人が類を覗き込んでいる。

「背中がちょっと割れたかも」

「大丈夫か!?」
「大丈夫ですか!?」

 真剣な顔で二人が覗き込んでくる。

 類はその二人の顔をじっと見ると

「そんなわけないでしょう」

 冷たい口調で言って、“食べる”を続行し始めた。

「こんのぉ」

 からかわれたトキはイカって、類を殴るとか張り飛ばすとかしそうな勢いで類に一歩詰め寄った。

そのトキを、師匠は後ろから羽交い絞めにした。

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