師匠はコスプレ☆メイ探偵
ひんやりする。
 
大理石張りである。

二畳ほどのスペースを大理石は覆っていた。

何にもないその空間を、オレンジ色の光が照らし出している。

ドアで仕切られた向こう側には、濃い色の重厚な感じのするフローリングのリビングが数十畳広がっていた。

正面には大きな窓が外の光を存分に取り入れていて明るい。

ただ、ここにも、何も置かれていなかった。

モデルルームでも、もっと家具があるぞ。

類は思った。
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