師匠はコスプレ☆メイ探偵
「座って待っていてください。影山はじき来ると思います。私はちょっと失礼します」
バラを抱えたまま会釈して、トキは廊下に消えた。
類は、黒の一人がけのソファに、乱暴に腰を下ろした。ソファは思いがけず柔らかく、類の体重に沈みこんで、類の体を飲み込んだ。
うわ、座り辛い。
立ち上がろうとしても、体が沈み込むばかりで上手くいかない。両手で肘掛を掴んでやっ
と、底なし沼的ソファから体を脱出させることが出来た。
「危うく飲み込まれるところであった」
呟いて、机に向かった。
師匠のデスクに違いない。
机の上には、電話と一体化しているファックスがどっかと端に乗っかっている。
その他には、書類だか何だかの裏で作った、綺麗に切りそろえられたメモ帳がきっちりそろえて置かれてあるのと、はさみと色ペンと鉛筆とボールペンを仕切りで分けて入れてあるペン立てがあるだけだった。
バラを抱えたまま会釈して、トキは廊下に消えた。
類は、黒の一人がけのソファに、乱暴に腰を下ろした。ソファは思いがけず柔らかく、類の体重に沈みこんで、類の体を飲み込んだ。
うわ、座り辛い。
立ち上がろうとしても、体が沈み込むばかりで上手くいかない。両手で肘掛を掴んでやっ
と、底なし沼的ソファから体を脱出させることが出来た。
「危うく飲み込まれるところであった」
呟いて、机に向かった。
師匠のデスクに違いない。
机の上には、電話と一体化しているファックスがどっかと端に乗っかっている。
その他には、書類だか何だかの裏で作った、綺麗に切りそろえられたメモ帳がきっちりそろえて置かれてあるのと、はさみと色ペンと鉛筆とボールペンを仕切りで分けて入れてあるペン立てがあるだけだった。