師匠はコスプレ☆メイ探偵
ハートの紅い塊
仕事が終わったら迎えに来いと言いながら、仕事時間がまだ終わってないうちに、再び師匠に呼び出されて、湯佐に嫌味を言われながら、会社を早退した。
ミドリ先輩に頼まれた翻訳はかろうじて出来たし、山のような器具も綺麗に洗った。どう考えても、湯佐よりは一杯仕事をしている。
湯佐にだけは文句を言われる筋合いはないと思う。
そして、類は今、博物館にいた。
ここが五時で閉館してしまうので、類はわざわざ会社を早退させられたのである。
「あーあ、無遅刻無欠席、無早退だったのに」
類が呟くと、師匠はすまなそうに類を見た。
「悪かった。けれど、平日の昼間しかここは開いてないんだ」
市営の博物館が、である。
ミドリ先輩に頼まれた翻訳はかろうじて出来たし、山のような器具も綺麗に洗った。どう考えても、湯佐よりは一杯仕事をしている。
湯佐にだけは文句を言われる筋合いはないと思う。
そして、類は今、博物館にいた。
ここが五時で閉館してしまうので、類はわざわざ会社を早退させられたのである。
「あーあ、無遅刻無欠席、無早退だったのに」
類が呟くと、師匠はすまなそうに類を見た。
「悪かった。けれど、平日の昼間しかここは開いてないんだ」
市営の博物館が、である。