師匠はコスプレ☆メイ探偵
無くなった宝石は、神の領域といわれ、実際には存在しないカラーC。

に限りなく近い数十カラットのダイヤモンド。

同じく数十カラットのカボッション(丸いカット)にカットされたスタールビーにスターサファイア。

主なモノとして、それらの名前が挙がり、すりかえられていた模造品のイラストが描かれてある。

「ふううん」
 
しかし、何で師匠はこんな資料持ってるんだろう。

もしかして、この謎を解き明かしてやろうなんて大それたこと、考えてるんじゃ

「よく来たな、ワトソン君」
 
類は両足を真っ直ぐ伸ばして机にかけ、つま先を軽く組んでいたポーズのまま固まった。

「相変わらず行儀の悪いお嬢さんだ」
 
見ると、師匠、影山氏が黒ずくめにシルクハットをかぶり、手にステッキを持って、入り口に立っていた。
 
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