師匠はコスプレ☆メイ探偵
 でも、コンビニじゃ、せいぜい十分くらいしか時間がつぶせない。

類は、ゆっくりと立ち読みが出来る性質ではなかった。

 他に何かないかな。

 2・0の視力で探していると、駅前通りの歩道にはみ出た看板に、『漫画喫茶』の文字を見つけた。インターネットも出来るし、飲食もできるらしい。

 類は自称3.0の目で見つけたそのカフェに向かった。

 ネットで調べてみたいことがあったのだ。

 軽く壁で仕切られた空間の一つ一つにパソコンがあった。

その一つに、サラリーマン風の男がいる。

土曜までお仕事なのはえらいけど、何で朝っぱらからこんな所で時間をつぶしているのか謎だった。

 漫画を読んでいる数人の客の半数以上は同じようなサラリーマン風だ。

 いいのか、こんなことしていて。

 呆れるような羨ましいような目で一瞥すると、自分で指定したパソコンスペースに向かった。
 
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