師匠はコスプレ☆メイ探偵
新たな招待
眠りの中から、不快な振動で揺り起こされた。
類は机に突っ伏していた上体を起こして、よだれを枕代わりにしていたタオルでぬぐった。
ついでに地図を描いているテーブルも拭いた。
会社の休憩室で、今は類の休憩中である。
ああ、この感覚気持ち悪い。
もっと、なんとかならないもんかな。
思いながら、鬱陶しく震える携帯を手に取った。
通話ボタンを押すと、師匠の声がした。
「今から来てくれ。それと。通話代、バイト代から引いとくから」
しまった。