師匠はコスプレ☆メイ探偵
「もうネタがつきたんですか?分かっているとは思いますが、彼女は探偵じゃありません。殺し屋です」
由緒正しいお家柄で育ったけれど、父親が自分のうちや他人の莫大な財産を持って消えたために貧乏になって、ひょんなことから殺し屋にスカウトされた、アメリカ人のおば様なのだ。
類の愛読書なのだ。
彼女は類の憧れのキャラだった。
「分かっているわ。ただ、あなたに、どんな格好をして欲しいか見て分かるようにしようと思ったの」
「何のために、あたしがそんな格好をしないといけないんですか?」
『いい加減にわけの分からないコスプレをやめないとしばきあげるぞ』って言いたいのをかみ殺して言った。
「予告状が来たのよ」