師匠はコスプレ☆メイ探偵
待ち合わ

せの場所へ付くまでに類は駅前にある大好きな百円ショップに寄った。

二百円のでっかい白のパールもどきネックレスとおそろいのイヤリング。

それに、細かいパールの飾りが付いた付け爪と、メイク道具一式を買って、今度は駅のトイレにこもった。
 
慣れない化粧をし、こわごわ長い睫毛を挟んで上に向かせると、マスカラを塗りつけた。
 
類は、目、関係のことが死ぬほど怖い。

ゴミが目に入っても、鏡で見て、自分で取るなんてことは恐ろしくて出来ないのだ。

まぶたの裏側にくっついた睫毛なんて見ようものなら、怖さのあまり、即貧血を起こして倒れそうになる。
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