師匠はコスプレ☆メイ探偵
こんな短時間でドレスを手に入れ、ばっちり化粧をして来いなんて、類に対しては無謀な要求だった。
 
しかし、この怖いのをクリアすれば、何とか間に合いそうなのだ。

 鏡に映る、でっかい目がアップになる。

 濃い茶色の大きな瞳にくっきりと白い白目。

 怖あ~い。

 頭から血の気が失せて、フラッとした。

 見ちゃ駄目だ。

見るから怖いんだ。

 頭に血の気を呼び戻すと、今度は睫毛だけに視線を集中させた。

 よし、何とかいける。

 化粧慣れしてない肌だったれど、ファンデーションは意外に綺麗に乗っかったし、口紅の発色も悪くない。
 
マスカラも、塗りつけることが出来た。
 
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