師匠はコスプレ☆メイ探偵
ふーん。

師匠がそこまで考えてるかは甚だ疑問だな。

だいいち、消えてる途中で見つかったら、困るじゃないか。

「とにかく、今夜、影山氏がどう動くか、見ものです」

「って、早速はぐれてるけどね」

「早速行動を開始したのかもしれませんよ。

我々とはぐれたほうが都合がいい」

 
そうだろうけど。

 トキは、怪訝な顔をしている類に微笑んだ。

「何か取って来ましょうか。食べ物」

「あ、うーうん。いらない」

 トキは物凄く驚いて、一瞬言葉を飲み込んだ。
 
そんなに驚くかな。

 類は苦笑した。
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