師匠はコスプレ☆メイ探偵
ケースをハンドバックにしまうと、代わりに葉巻を一本取り出した。

コレが最後の一本だった。

おじいちゃんからの贈り物。
 
盗み返しがうまく実行できたときにだけ、吸っていたのだ。

今日の場合、盗み返しは必要なかった。

けれど、これで一連の仕事は終わりだと思うと、安堵感から、この甘い香りを味わいたくなったのだ。

長いマッチで葉巻の先に火をつける。


と、
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