師匠はコスプレ☆メイ探偵
類は微笑んだまま、ゆっくりと湯佐に近づいた。
「モゴーグは昔トリゴーグ王国って言ったんだ。
トリゴーグには日本人のあたし達から見たら、面白いしきたりが一杯あってね。
その一つが、簡単に言えば、“目には目を、歯には歯を”ってやつなんだ」
「って、ハンムラビ法典だっけ?
視力を奪われたものはその視力をもって、歯を奪われたものはその歯をもってつぐなえってヤツ?」
言うと、湯佐は愉快そうに笑った。
「オレ、そういうの好きかも」
湯佐がそれを知っていたことは意外であった。
が、類も唇を歪めて笑った。
「モゴーグは昔トリゴーグ王国って言ったんだ。
トリゴーグには日本人のあたし達から見たら、面白いしきたりが一杯あってね。
その一つが、簡単に言えば、“目には目を、歯には歯を”ってやつなんだ」
「って、ハンムラビ法典だっけ?
視力を奪われたものはその視力をもって、歯を奪われたものはその歯をもってつぐなえってヤツ?」
言うと、湯佐は愉快そうに笑った。
「オレ、そういうの好きかも」
湯佐がそれを知っていたことは意外であった。
が、類も唇を歪めて笑った。