師匠はコスプレ☆メイ探偵
そおして、湯佐の腕の関節を逆向きにひねった。
ギャーッという、悲鳴が轟いた。
「“キスには、そのとき味わった同じ苦痛を。”」
プラリと垂れた腕を見てわめきながら、湯佐がしゃがみこんだ。
「それからもうひとつ。大好きな人の受けた苦痛も、返してあげるのが流儀なの。余った分はミドリ先輩の分だよ」
もう、湯佐は自分の腕の痛みと、尋常じゃない曲がり方にしか感心が無いようだった。
「今度なにか彼女にしてごらん。ここに飛んで帰ってきて、もう片方の腕も折ってやる」
一応、日常生活や仕事なんかに、あんまり、支障をきたさないように左手を折ってさし上げたのだ。
けれどこれ以上の悪行が目に付いたら、もう容赦はない。
「じゃあね。湯佐」
類はドレスの裾を翻すと、湯佐を置き去りに、そこを離れた。
ギャーッという、悲鳴が轟いた。
「“キスには、そのとき味わった同じ苦痛を。”」
プラリと垂れた腕を見てわめきながら、湯佐がしゃがみこんだ。
「それからもうひとつ。大好きな人の受けた苦痛も、返してあげるのが流儀なの。余った分はミドリ先輩の分だよ」
もう、湯佐は自分の腕の痛みと、尋常じゃない曲がり方にしか感心が無いようだった。
「今度なにか彼女にしてごらん。ここに飛んで帰ってきて、もう片方の腕も折ってやる」
一応、日常生活や仕事なんかに、あんまり、支障をきたさないように左手を折ってさし上げたのだ。
けれどこれ以上の悪行が目に付いたら、もう容赦はない。
「じゃあね。湯佐」
類はドレスの裾を翻すと、湯佐を置き去りに、そこを離れた。