師匠はコスプレ☆メイ探偵
類はそのことで、湯佐のことをとっても恨んでいた。
 
お弁当箱を包みでキュッと縛ると、キャラクターものの紙袋に放り込んで、休憩室を退室しようとした。

「なあ、成瀬ってば」
 
馴れ馴れしく肩に手を置かれて、ぞわッとした。
 
そのまま肩を掴まれて、外に出ようとした体を、休憩室に引き戻された。

「ちょっと、やめてください」
 
さすがに類は怒った。
 
馴れ馴れしくされるのも、乱暴に扱われるのも、我慢がならなかった。

「いいのか?そんなこと言って、言うことを聞かないと、お前の悪口を言いふらしてやるぞ」
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