師匠はコスプレ☆メイ探偵
「こんなに食って、そのスレンダーな体は何だ?世の女性が見たら、嫉妬に狂いそうな、うらやましい体質だな」

類は、スプーンを手に取ると、ピラフを山盛りにすくって、豪快に食べだした。

「相変わらず、惚れ惚れするような食べっぷりだ。ところで時間が無いんだが、食べながらでも頭に入るか?」
 
類は口の中身を飲み下しながらコクコクとうなずいた。

「大丈夫です、こう見えてもあたしはIQ二百五十ですから」

「そうなのか!?」
 
目を見開いて、今始めて会ったかのような目で類を見る師匠に、類はニッコリと微笑んだ。

「ウソです」
 
師匠は脱力した。

「きっと普通の範疇に入るギリギリの八十くらいですよ」

「そんなんで、研究所になんて入れるのか?」

「それはもう、この美貌とコネで」

「そうなのかっ!?」

「ええ。ウソです」

師匠は、心の底から疲れを感じた様子だ。
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