壊れそうな運命の恋
『ごめん俺帰るわ。
じゃないと…。』



ほらきた…。



『はいはぁ〜い
合い鍵置いていってね。』



まっ…どうせ鍵作りかえるけど…。







ドタドタドタ



バタン-



扉が閉まる音が妙に響いた。



ったく…とんだマザコンだな…。



荷物置いてったし…。



後で捨てておこう。


まぁ…私も私かぁ〜。



竜二を利用して東京に
出てきたんだから…。



親は、東京にでてくることを
最後まで反対していた。


一人娘だから
親が地元で
就職して欲しいの一点張りだった。



でも、地元には
戻りたくなかった。



地元ではいじめられっぱなしの人生だった。
そんな人生が嫌だから、変えたくて通い始めた
東京の大学…。



東京の大学を卒業したら、
地元に帰って来てくれる
なぁんて甘い考えを
両親はしていたみたいだけど…。



帰る訳がない。
< 45 / 59 >

この作品をシェア

pagetop