壊れそうな運命の恋
聞きたい…。



聞けない…



松澤さんは、他の仕事で忙しいみたいだし…。



もう少し自分で頑張って…



『杉本…また間違えてるな。
俺そんな風に教えてないだろ』



おぉっ



いつの間にか、
松澤さんが私の横にいて
私の仕事ぶりを
見ていたみたい。



『そこの項目には、
この売上を入力するって
教えたはずだけど』



あっ…そうだ。



『すみません。
ありがとうございます。』



『よし…頑張れよ。』



そう言って彼は
自分の仕事に戻った。



主任になってもまだ私のこと気にかけてくれてたんだ。



そう思ったら心が温かくなった。
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