「君にキスしたい、『俺とキスしない?』番外編」




やっと唇が離れて、
血走った眼が落ち着いたと思ったら。




「特別は、俺だけで十分じゃん。
 何?俺じゃ満足させられない?」



でも。

あの、貼り付けた笑い方。




「ぉ、怒ってる?」




「・・・・・どう見える?」



本当に怖くて、
『笑って』欲しくて
ぁはは~と笑った。



「そっか、俺怒ってるんだ~。
 でもそれ誰のせーだと思う?」



「ぁたし?しか居ないよね・・・・」



「そーだよな、りんごのせい。
 何でだと思う?」




< 10 / 27 >

この作品をシェア

pagetop