君がいて…
「じゃあ…弥矢が結婚したい相手って…」
「そうです。この七海椎夏ですよ(笑)」
岳ちゃんが答えた…
「椎夏さん…」
ビック!!
「はい…」
いきなり、弥矢のお父様に呼ばれた…
「弥矢とは別れてはくれないだろか??」
「嫌です!!それに…それに…私の両親を自殺に追いこんだ人の話しは聞きたくないです…それに私は……弥矢君を愛してます!!」
椎夏が静かに答えた…
「自殺に追いこんだ…確かにそうだ…まだ14歳だった、君から両親を奪ったのは俺たちだよな…でも、椎夏さんが断ると家だって困るんだよ…」
「それでも、私は幸補さんとは結婚はしません。唯一親が望んだのが、弥矢君との結婚なんです。それを私は叶えたい。弥矢君は私のことを一番に考えてくれます。それは、幸補さんみたいに跡取りじゃないのがあるのかもしれません。でも、初めて会ったパーティーでさえ私との距離感や気持ちを考えてくれました。ただそれが嬉しかった。今まで婚約の話しはありました。全部私の容姿だけした。あなたたちもそうなんでしょ??」
「「…………」」
親父たちは無言だった…

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