Love is
side BLUE
玄関の扉を空けると香ばしい匂いが漂ってきた
「ただいま」
「お邪魔します」
「お帰りなさい」
リビングの方から愛美が顔をだした
「こんばんは」
「えーっとご飯冷めちゃうんでどうぞ」
リビングへと繋がる扉を開けるとダイニングテーブルに3人分の夕食が並べられていた
「ハンバーグとグラタンってあったので合わせちゃいました」
「美味そう」
「えーっと」
愛美は頭に疑問符を浮かべながら大地の顔を見た
「あ、ごめんね。初めまして、愛美ちゃん。三條大地、一応生徒会副会長で、こいつの親友」
「おい。いつから親友になったんだ?」
確かに一番付き合いは深いヤツだか……
「初めまして。一応妻の愛美です。ご飯冷めちゃうんでどうぞ。あ、その前に洗面所ですね」
一応って……
大地を見ると何とも言えない笑みを浮かべている