Love is
side PINK
「ホストしてる訳知りたくない?」
かなり甘いであろうコーヒーを一口飲んだ後、三條先輩の口から出たのは意外な一言だった
この人は知っているんだろうか?
カマをかけているのか?
目的は?
「……先輩は知ってて聖司を止めないんですか?」
「へー。聖司って呼んでるだ」
「今朝約束したから」
何がしたいの?
「で、知りたいの?知りたくないの?」
逃げることを許さない視線
悪意は感じない
寧ろ試されてるような……
「……知りたくないです。もし、聖司が話してくれるならその時まで待ちます」
絶対領域は誰にでもある
「愛美ちゃんにとって知っておいた方が得なことでも?」
「はい」
1日くらいしか一緒に暮らしてない
知らないことの方が多い
でも