手をつないで
「私と手をつなぐの嫌じゃなかったの?」



「ちげーよ。恥ずいだけ…」



彼は耳まで真っ赤になっている



クスクスッ



「笑うな」



私が笑うとすかさず言い放った彼



可愛いね…



言葉にすると怒るから…思うだけにしよう



初めて感じた彼の手は
私の手が簡単に包めるぐらい大きくて、暖かい



「大好き」



私は嬉しくて聞こえるか聞こえないかぐらいの声で言った



「俺はそれ以上に大好きだし」



頬を赤くして歯を見せながら向かい合って言ってくれる





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