王子様は寮長様


「私…皐月寮に入るの憧れてたんです。だから本当に嬉しくて…」

「そう。それは良かった。じゃぁ、手続きとかもあるから、後で寮長室に来てくれる?」

「あ、ハイ。」



相馬先輩は笑顔で部屋を出ていった。





ハァ~。

緊張したぁ。


世の中には本当に美形っているんだなぁ。


間近であんなイケメン見たの始めてだ。
ドキドキしちゃったよ。




さてと…。

気を取り直して。


私は荷物からお母さんの写真を取り出す。それをリビングに飾った。



どう?皐月寮は。

お母さんが居た頃とここは変わらないのかなぁ。

これからどんな生活が待っているんだろう~。








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