王子様は寮長様
「私さ、一人っ子なの。だからかな。椎菜ちゃんのこと、妹のように感じるのよ。」
「奈緒先輩…」
「お姉ちゃんのようなことさせてよ。」
ニコニコ笑顔の奈緒先輩
そんな風に思ってくれていたなんて…。
嬉しくて、なんだか胸が詰まる。
「ありがとう、奈緒先輩。私、すっっごく嬉しいです。」
「こちらこそ。」
奈緒先輩は私をいい子いい子した後、自分のワンピースも選びだした。
見立ては私。
きゃぁきゃぁいいながら楽しい一時を過ごした。
奈緒先輩のようなお姉ちゃんがいたら楽しかっただろうな。