王子様は寮長様



そしてパーティー当日。



奈緒先輩が髪やお化粧もしてくれた。



会場は有名ホテル。


あぁ~、今さらながら緊張してきた。


私が行って、相馬先輩どう思うだろう。



会場はとても広く、ドレスやスーツ姿の人がわらわらしている。



どうしていいかわからず、奈緒先輩にピッタリくっついた。



と、そこに……



「びっくり。何してるの?」



振り向くとそこにはフォーマルスーツ姿の猛先輩がいた。



「あら、猛。久しぶり」

「おぅ。奈緒といる美人は誰かと思ったら椎菜ちゃんだったのか~。」

「なんか、すみません。突然。」

「いやいや、マジ可愛いねぇ~」

「蒼斗は?来るでしょ」

「あぁ。もう着くはず……。あ、来た。」



猛先輩が軽く手を挙げた先には相馬先輩が。


スーツをビシッと着こなしていて、かなり…


カッコイイです。



こちらに気がついた相馬先輩は私を見て驚いた表情を見せた。



< 109 / 217 >

この作品をシェア

pagetop