王子様は寮長様






「蒼斗、椎菜ちゃんが来ること知っていたか?」

「いいや。最近忙しくて連絡すら取ってなかった。予想外だったよ。」



猛と蒼斗は歩みを止めて、声を低くする。



「仕方ない。社長に見つからないようにするしかないよな。」

「…親父は九条の顔はわからないはずだ。」

「なら問題ないな。」

「いや…。親父以外に九条を知っている人がいる」

「?どういうことだ?」



蒼斗は猛と目を合わせた









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