王子様は寮長様
奈緒先輩と他愛もない話で盛り上がり、私のとてもいい気分転換になった
「じゃぁまた明日。」
「はい。本当にありがとうございました。奈緒先輩。」
「うん。…ねぇ、椎菜ちゃん?」
「はい?」
奈緒先輩は玄関でゆっくり振り返る。
「何があったか知らないけど、元気だしてね。」
「奈緒先輩……。」
「力になれることがあるなら何でも言ってよ?」
そう言って、ニコニコと手を振り帰っていった。
奈緒先輩の気持ちが凄く嬉しい。
そうだね。
元気出さなきゃ…!
私はパンッと両手で頬っぺたを叩く。
相馬先輩とのことはショックだけど…でも、それで周りの人に心配はかけられないよね…。
頑張ろう、私。
とりあえず、明日は学校行かなきゃね。