王子様は寮長様


「相馬先輩?私は何をすればいいんですか?」

「ん~?じゃぁそこ座ってて。」



先輩はソファを指差す。

落ち着かないまま、言われたとおり座った。


寮長室に連れていかれ、先輩は事務を始めた。

私はやることがなくて、ソワソワしてしまう。


先輩をチラッと見ると真剣な表情。

笑顔もいいけど、真剣な顔も確かにカッコイイ。


得だよなぁ。こーゆー人は。



「ん?何?俺の顔に何か付いてる?」



相馬先輩は頬杖つきながらニコッと笑った。


つい見とれていたため、ちょっと焦ってしまう。



「なんでもないです。あ、お茶でもいれますね」



しかし、寮長室には机とソファくらいしかない。

あれ。


困っていると、



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