王子様は寮長様





「今日も雨かぁ~…。髪型くずれちゃうよぅ…」



莉子が悲しげに嘆いている。

最近は雨ばっかりだもんね。



「椎菜、今日は気分転換にアイスでも食べに行こうよ!」

「いいね~、と言いたいとこだけど…」

「蒼斗先輩?」



そう。相馬先輩の帰りのお迎えは定着しつつあった。


副寮長という立場だから周りは何も言ってこないけど、女の子たちの視線がめちゃくちゃ痛いんだよね…。


マジ恐いっす。


でも寮長の誘いは断れません…。



「いいよなぁ。いつも蒼斗先輩と一緒で。」

「莉子だって相馬先輩や猛先輩と知り合いになったんだしいいじゃない」



ちゃっかり、莉子は二人と知り合いになっていた



「まぁねぇ……。あっ!そうだ!相馬先輩も誘っちゃおうよ」

「ええっ?」



莉子は急に明るくなった


う~ん、誘いにのってくれるかなぁ。




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