王子様は寮長様
「それで?」
「え?」
「二人っきりの夜はどうだった?」
「な、奈緒先輩!?」
奈緒先輩はニヤニヤこちらを見ている。
「だって椎菜ちゃん、蒼斗が好きなんでしょう?」
「えぇっ!?」
何をいきなり!?
というか、どうして!?
私がひとり焦っていると奈緒先輩は声を出して笑った。
「あなたは自分の気持ちに気が付いていなかったようだけど、見てたらわかるわよ。」
「そ、そうなんですか」
「蒼斗といるとき、あなた表情が凄くいいもん」
そうかなぁ~。
改めて人に言われると照れる!
「頑張ってね!応援してるから。」
「ありがとう奈緒先輩」
奈緒先輩が応援してくれるのは、凄く心強く感じる。
告白なんてまだまだ無理だけどさっ。
いつか、相馬先輩の1番大切な女の子になりたいな………。