―優しい手―




いつもと変わらない顔して ケーキの入った箱を机にポンと置くと同時に いつもの白い封筒も置いた




―白い封筒―の中には『仕事』の内容が書いてある




程度の低い『仕事』から、高級な『仕事』まで




ヤクの仲介から 政治家の愛人。そして、その政治家に敵対する政治家の女にも…



そうかと思えば、引っ越し屋の手伝いから、キャバクラなどのヘルプ



なにからなにまで やってくる『仕事』は引き受けた



嫌だと思った事は一度もない



『仕事』を終えると、必ずシュウがやって来てくれる



そして あの温かい手で頭を撫でてくれるんだ



だから… 嫌だなんて、思わなかった。








だけど、今日は…





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