―優しい手―

桜木ハヤトは 組織について、掟についてを淡々と話した



“君は、これからどうする？”



“どうするって…分かんねぇよ”



“君はシュウに惚れてるのか？”



“いや。”



“今の言葉、信じて良いんだね”


真剣な顔をする桜木ハヤト


“君達がそういう関係でないなら、引き離す…そうすれば、君達はこれからも無事でいられる”


“…なあ？…聞いてもイイか？”


“なにかな？”


“シュウが私の事を そういう風に…ほら、あのぅ…惚れてる…かもしれないって本当なのか？”


“おそらく間違いないだろう。君が倒れた時、君に輸血をした時…シュウ、アイツは僕に“ありがとうございます”って礼を言ったんだ。アイツが今までに僕に礼を言った事はないからね”




シュウが 私を好きでいてくれている