―優しい手―
―終結―
ハヤトの部屋で幾日か時が過ぎた
そんな時 ハヤトが私に漏らした
“もうここには長くいられない。そろそろ出て行こう”
“悪りぃな。迷惑ばっか掛けちまって”
“そうじゃないんだよ…”
口を濁すハヤト
“何かあったのか?”
“シュウが、いなくなった…”
“?!”
おちおち寝てるばかりじゃいられなかった
直ぐさまハヤトの高級車に乗り込み 手当たり次第シュウを探す
だけど、見つからなかった
“このままでは、アイツは消される”
いつも冷静なハヤトが そう呟くもんだから、不安がよぎる
“そうだ!あそこに向かってくれよ”
もう 思い当たる所はひとつしかなかった
向かった先は
私がシュウに連れて来られて育った部屋
そこだった