―優しい手―
裏路地にあるラブホテル
誰にも見られていないのを確認して 飛び込む
今度こそ 安全だ
部屋に入り ドアのロックを確かめるシュウ
“カァ―!”
そう言うと 大の字にベッドに横たわるシュウ
まるで 子供みたいだ
“お前も疲れただろ。来いよ”
そう言われると急に 恥ずかしくなった
そして、ぐずぐずしている私に
“…おいで…”
って 優しい瞳で手を差し延べた
くそっ この手には敵わないな…
抵抗ができない私は シュウの腕に飛び込んだ