―優しい手―




全速力で走る僕の身体は 冬の冷たい風に引きちぎれそうだよ



繁華街にも 路地にも



君の姿は見当たらない



一体 何処に…いるの?






“あやー!”



もう叫ぶ事しか思いつかないよ



人混みの中 君の名前を叫ぶのも、少し恥ずかしいけど 悪い気はしないね


君が僕を こうさせたんだ



君が戻って来てくれるなら 僕はどんな辱めでも受けるよ



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