―優しい手―




“絢”



乾燥したこの季節のせいで 僕の声はもう出ないよ



交差点に架かる 陸橋の上で最後の力を振り絞って君の名前を呼んだ



諦めなんてつかないけど これが最後だと思って、君の名前を叫んだよ



僕の声は、ただ喧騒の中に消えてしまった







やっぱり君は 僕の前から消えてしまったんだね







時間が巻き戻せるなら…


もう一度 君に会って



君に 僕の愛を捧げたいんだ









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