―優しい手―
“絢…君にお願いがあるんだ”
手を繋ぎ、歩く僕は君に提案をしたんだ
“結婚してくれないか?”
君は一瞬、何の事だか分からない顔をしたけど 次の瞬間にはとても照れ臭そうな顔をしてコクンと頷いた
“ついでと言って悪いんだけど…彼女…愛恵を養子にしたいんだけど、大丈夫かな?”
“もちろんです”
君は嫌な顔ひとつせず 僕の条件を丸ごと飲み込んでくれた
“これから大変になると思うけど、ついて来てくれるかな?”
君は二つ返事で返してくれた
シュウ… 僕は君や絢に助けられてばかりだよ
だから、今度こそは君の大切な人を助けなきゃね