今日から私が
遥お嬢様。
社長のたった一人の娘で、なんでも社長は溺愛されているとか。
俺はまだお会いしたことはないが、社内では有名兼人気者だ。
俺の尊敬する、上原さんまでもが誉めていたのだから、いい人なのだろう。
……確か、まだ高校生だとか訊いた気がするけど……、マジか?
社長は本気か?
申し訳ないが、馬鹿じゃねぇの?
「藤城くんの噂は訊いてるよ。若いのに、仕事が出来るって」
ね?と上原さんに、同意を社長が求めると、上原さんはにっこり笑って頷いた。
う、嬉しい…っ!
「遥はまだ高校生なんだけどー、本当に可愛いからね!」
これが噂に聞く、親バカか……。
「で、仕事出来そうだし…、遥と歳が近いから、遥も気が楽になるかなーって思ってね」